四国

特Aに選ばれたのは、4つ。すべての県に、美味しい米があることになります。

四国の人は、旨い米作りが得意なのかもしれません。

なので、四国にはすごい新米があると睨んでいます。

うどんだけじゃない、新米もあなどれない四国です。

 

【2019年 四国の特A受賞米】👑

 

にこまる   高知(県北)

あきたこまち 愛媛

ヒノヒカリ  香川

あきさかり  徳島


高知

「7月の新米は『南国そだち』がええが。

ほんに旨いき、いっぺん食わんかい」

南国そだち、7月下旬。

にこまる、10月中旬。

 

どこよりも早く四国の新米が食べたい。

それを叶えてくれるのが、南国そだちだ。

なにせ7月に収穫される新米である。

 

ネーミングも、直球である。

南国高知だから南国育ち。

 

新米の炊き方に水を少なめにとあるが、南国そだちはごく普通に炊いても美味しくいただける米だ。

高知の新米は、四の五の言わず旨いのだ。

 

米と水が旨いところは、酒も旨い。

もちろん、サカナもね。

四万十川の幸で、ご飯がいただきたい。

 

四万十出身のガールフレンドが面白いことを言っていた。

「京都とか大阪の人は、酒を味わって飲みゆう。酒は、倒れるまで飲むもんやが」

すごいこと言うなぁと、思った。

 

昔、高知ではお客さんに酒を出して、倒れるまで飲んだら接待が成功という風習があったと本で読んだことがある。司馬遼太郎の小説だったと思う(間違っていたらごめんなさい)。

彼女の飲み方から、まんざら誇張ではないようなのだ。

 

そう言えば、彼女はご飯を山のように盛って食べる。

どこか豪快な高知のオンナだ。

 

高知の特A受賞米 にこまる

収穫は10月中旬。山間の棚田で栽培される、驚き。

 

山間の棚田で栽培される「にこまる」。

まるくて大きな米である。

高温に強いことから西日本で、人気の品種だ。

「高温に強いから人気」というのは、生産者にメリットがある米で、その米が特Aを受賞して生産者たちも驚いた。

 

高知県本山町にある「天空の郷」と呼ばれる棚田で栽培されているから、さらに驚く。

棚田で米を栽培するのは、大変なのだ。

機械化が進み、大規模な農業へシフトしている中、人の手で丁寧に作る棚田では、離農する農家が多い。

そんな中で、美味しいお米受賞は、生産者にとって励みになったことだろう。

 

天空の棚田でとれた特Aの「にこまる」は大人気で、デパートで売り出すとたちまち売り切れになる。

これは、食べたい。天空のにこまる。

 

文:紙本櫻士

 

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愛媛

「しんから旨い新米があるぞな」

愛媛コシヒカリは、7月下旬から。

特A受賞米あきたこまちは、8月上旬。

 

愛媛には、早場米がある。

早場米とは、出荷時期が通常より早い米のことだ。

代表的なのはコシヒカリで、九州や四国で人気だ。

7月、8月に収穫できるから驚く。

 

早場米を選ぶ大きな理由が、台風だそうだ。

四国は、台風被害が深刻な土地柄なのだ。

米は、9月の台風シーズン前に、収穫したい。

 

そして、早場米が人気な理由は、旨いから。

さらに、去年取れた古米にはない、新米を味わう喜びもある。

10月を待たずに新米を食べることができる愛媛コシヒカリは、米好きの小確幸なのかもしれない。

 

宇和島は、江戸大阪から、遠い。

江戸時代はさぞ遠かっただろうけど、現在でも行くのに一苦労なのだ。

 

こんなことがあった。

宇和島に仕事で行った時のことだ。

大阪から8時間くらい車を運転し、目的地に着く直前

「後、30分でホテルに着きます」と、僕は連絡した。

すると、

「実は、取材が中止で来週になったんだ」

と、東京から合流する予定だったエディターが言った。

台風が来ているという。

 

時計を見ると17時だ。いまから、大阪に戻るのは嫌である。

致し方なく、いっぱい飲んでホテルに泊まることにした。

 

宇和島は、水がいいのか、酒も飯も旨い。

次は、味わってご飯を食べてみたい。

 

愛媛コシヒカリは、7月下旬。

 

文:紙本櫻士

 

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徳島

「徳島ハナエチゼンは、自慢やけん。食べよ」

暑い夏、8月上旬に収穫。

 

 県南部で栽培される、超早場米が『ハナエチゼン』である。

徳島では、最も早くいただける新米だ。

初物は嬉しい。

近畿、中国、四国で人気だそうだ。

 

徳島の米の大半は、コシヒカリである。

暖かい徳島では、8月中旬から下旬にかけて収穫する。

新米をいち早く大阪などの大都市に届ける戦略なのかもしれない。

海を渡ればすぐそこに、大都市があるから。

 

全国の米消費量を調べてみると、徳島は30位だ。

意外とご飯を食べていない。

四国は、全般的に米を消費しない地域なのである。うどん県だからなのかな。

徳島は、あのエッジの立った讃岐うどんとは違って、大阪のうどんのように柔らかい。

なぜか徳島はラーメン王国だったりする。

 

『支那そば 三八』で、ラーメンを食べてみた。

もちろん、ラーメンライスでである。

ほっとする美味しいご飯だったように思う。

8月に、新米のハナエチゼンでラーメンライスを食べてみたい。

 

文:紙本櫻士

 

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香川

「讃岐には、うまげな新米がようけあるで!」

 

香川県では、コシヒカリとヒノヒカリが2大巨頭である。

コシヒカリは温暖な香川では、8月上旬には収穫が始まる。

ヒノヒカリは、9月下旬である。

 

最近、香川では『おいでまい』が人気を集めている。

「選ばれた者だけが、おいでまいを作ることができる」など、力が入っている米なのである。

収穫量は多くはないようだけど、平成25年、26年、28年に特A受賞米にも選ばれている。

収穫時期は、10月中旬。「ゆっくりつくればいいや」という米らしい。

暑さに強くて、旨い米が開発コンセプトの米である。

『にこまる』に似てるかな。『にこまる』は、暑さに強い米だたけど。

高知の天空の郷「吉田町の棚田」で栽培される米である。これは食べたい!!

 

香川県は、全国うどん消費量がダントツの1位である。

うどん県と言ってるくらいだから、こだわりも相当だと思う。

 

うどんには、ごはんというより、おにぎりやいなり寿司がいい。個人的にだけど。

うどんライスというのも変だし…。

 

新米の時期には「月見むすび」をうどんと一緒にいただきたい。

塩むすびがいいなぁ。

 

文:紙本櫻士

 

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米前線 四国掲示板

コメント: 2
  • #2

    紙本 (金曜日, 22 2月 2019 12:25)

    四国は、うどんのイメージが強いけど、ご飯も旨い。
    もっと、四国のご飯を掘り下げたいです。

  • #1

    紙本 (金曜日, 22 2月 2019 12:23)

    現在、中国地方の米前線エッセイを執筆中です。
    旨いご飯がいっぱい詰まっている地域ですね。

事務局

株式会社 プレスト

 

〒573-0066

大阪府枚方市伊加賀西町57-4

mail:ohshi@shikon.meiji.ac.jp

概要

食と文化で、人を幸せにする会社

株式会社 プレスト

 

代表 紙本櫻士

ライター、コピーライター、アントレプレナー、小説家。日経新聞広告、エッセイ。

共同通信エッセイ。『川の水』(河川環境財団)『あまから手帳』(クリエテ関西)。『サライ』(小学館)などで執筆。交野新聞『僕の神さま』連載中。

SF小説連載『タイムハッカー』(A・ha)『日経新聞月間広告賞』『ノベルなび大賞 小林泰三賞』(『おっぱい』小説)  『僕の神様』(小説 交野新聞連載中)

川はともだち:代表 

薪能と音楽を楽しむ月見『千人の月見の宴』では、7000人を動員しました。

ブログ『起業でごはん!!』